ガス給湯器を使用している住宅はたくさんあります。ガス給湯器とは簡単に説明するとガスを燃焼させて水を加熱し、お湯を沸かす機械ということです。大きく分けて2種類で、本体内部に貯めた水を沸かし、お湯になったものを保存して必要に応じて給湯するタイプと蛇口をひねるごとにガスで温め水道から直接、給湯するタイプがあります。

ガス給湯器は便利ですがその名の通り、ガスを使用するので使い方を誤ると火災が発生する可能性があります。火災が発生するケースは様々ですが、いくつかご紹介しましょう。
まず、ガス給湯器の排気不良による事例です。排気部分が何らかの理由で覆われると異常燃焼を起こします。給湯機は吸排気ともに多量の空気を必要とする構造になっており吸気、排気が不十分な環境になると火災が発生します。また排気空気が逆流して室内に流れ込むと一酸化中毒になるので危険です。

ガス給湯器内部の劣化や破損による火災もあります。これにより吸排気のバランスが崩れ、異常燃焼や発火を引き起こすのです。

ガス給湯器は使いやすく、大量のお湯を沸かすことも可能なので多くの家庭に設置されています。取り替えが楽で、コストもかからないので電気給湯器や石油給湯器に比べると普及率も高く、手軽に設置する人も多いようです。ただし、設置場所や使い方を誤ると、火事や一酸化中毒の原因になり大変危険です。取り扱いには十分注意し、安全で正しい使い方を心がけましょう。