ガス給湯器の故障の原因としてまず第一に考えられることが寿命です。多くの機器や道具には耐用年数がありますが、もちろんガス給湯器にも耐用年数が存在しています。平均的な耐用年数は約8年から10年ほどといわれていますが、これは給湯器の本体内部の部品の耐用年数と言えるでしょう。耐用年数に満たない時に故障が発生した場合には、この耐用年数を目安にしながら修理や交換工事を行うことになります。10年以上が経過していると、故障した場合には修理ではなく交換をすすめられるケースが多いでしょう。
そして過度な負担がかかるようなガス給湯器の使い方をすることで、平均寿命を大きく下回り壊れることが考えられます。過度の負担として考えられることは家庭用の給湯器を業務用として使ったり、号数の目安を超えて給湯器を使用し続けることです。二人暮らしを想定している号数の給湯器を設置しているのに、大人数で使えばお湯を使う量も増えるでしょう。これにより給湯器の過度な負担がかかり故障につながります。
さらには雨や雪などの自然の状況が原因となる場合もあります。雪が降るような冬の寒い日には、配管にたまっている水も凍結します。水が凍結すると配管が破損することもあり、一度配管が壊れると修理が必要となります。また大雨が降った後や台風が過ぎ去った後に一時的に不具合が発生することがあります。激しい風雨が起きた時には給湯器の中に雨が入り込み点火しにくくなるケースがあります。また古くなったガス給湯器の場合には、内部にたまったほこりやごみが湿気によって湿ることでトラブルが発生しやすくなります。