水が入っていないお風呂を沸かすことを空焚きと言いますが、間違って浴槽に水が入っていない状態で追い炊きをしたときなど、ガス給湯器をうっかり空焚きしてしまうことは一般家庭でもよくありがちです。そのような場合、焦げ臭い臭いとともに煙が部屋中に充満していることで、空焚きしていることに気づくということにもなりかねません。
ガス給湯器の中に水が入っていない状態で加熱すると、内部では熱交換器が高温になりすぎてしまい、風呂釜を傷める原因となるほか火災に繋がってしまうこともあるため危険です。多くの場合、安全装置が作動するため自動的にガス給湯器が止まるようになっていますが、万が一の事故を防ぐためにも、かならず水が供給されている状態でスイッチを入れるようにしましょう。
ガス給湯器を空焚きしてしまっても、機能的な故障はすることなくそのまま使用することが出来る場合もあります。しかし場合によっては故障してしまい、修理や買い替えが必要になることもあります。水が通る部分に穴が空いていると水漏れをすることも少なくありません。特に古いガスを使う給湯器ですでに老朽化しているような物の場合は、再び着火して使用する前にガスの専門家による動作確認や点検を受けることをおすすめします。
安全のためにも、煙が出て風呂場全体が焦げ臭くなっているようなときや、故障が気になるときには元栓を締めておき、ガス会社に連絡してチェックを受けるのが良いでしょう。