ガス給湯器の交換を考える場合、必ずしも現在取り付いているメーカーと同じものでなければならないということはなく、一部のケースを除けば別のものでも取り付きます。そしてガス給湯器メーカーが異なっても、号数(能力)が同じであれば基本性能に大きな違いはありませんので、自分の価値観やデザインの好みで判断しても問題ありません。
さてガス給湯器のメーカーにはどのようなものがあるでしょうか。いわゆる4大会社として挙げられるのは、リンナイ・パロマ・ノーリツ・パーパスですが、この他にハーマン・長府が有名なものとなります。知名度からはリンナイがまず思い浮かびますが、これにノーリツを加えた2社が国内シェアを分け合っている状態です。
リンナイはガス業界では老舗で、部品の全てを国内で作っており、品質にこだわっています。ガス給湯器内部に基板があり、これにウレタン樹脂をコーティングし長期間壊れないようにした技術はリンナイが初めて行った技術です。ノーリツは終戦後能率風呂を発売したの始まりで、高いシェアを誇ります。入浴中の事故を防ぐための機能や残り湯を除菌する機能などエポックメイキングな技術を生み出している会社です。
パロマも老舗で、アメリカの会社をグループ傘下におさめたことで世界最大級の給湯器のメーカーになりました。部品の全てを自社で製造、高い品質を誇っています。パーパスは日本で初めてエコジョーズ機器を開発したことで有名になり、高品質かつアフターメンテナンスに定評がある会社です。
ガス給湯器はどの会社を選んでも機能・性能に違いはありませんが、浴室内からコントロールするリモコンのデザインが異なることや高性能リモコンを設置した際、使える機能が限定されることなどがあります。中でもノーリツ製の場合は浴室事故を防ぐ機能や残り湯除菌機能が使える特徴があります。